ITエンジニアの中でも、ネットワークエンジニアは存在感を増しています。ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築を行います。クライアントが求めているシステムをヒアリングして理解し、その要件に合うネットワーク構成を考え、使用する機器などを選定します。
ネットワーク構築は、大規模なものだと、数カ月かかるケースも見受けられます。ネットワーク回線を含めた維持管理コストを考えることも、ネットワークエンジニアの仕事です。
さらに、ネットワーク監視や運用管理なども担います。インターネットは、すでに社会的なインフラとなっており、だれもがストレスなく使える環境を構築し、維持していく必要があります。社内ネットワークを拡張・縮小するなどの仕事もあり、ネットワーク機器の故障やトラブルが生じた場合は、原因を突き止めて問題を解決したり、機器の交換などの作業も行います。
ネットワークエンジニアとして働くには、「OSI参照モデル」といわれるネットワークの仕組みを理解していることに加え、よく利用されているネットワーク技術である、無線やメール、WEBサーバーの知識も必要です。
ユーザーは、起きている問題がネットワークに由来するのか、それとも他の原因なのかはわからないため、問題を正しく切り分けるには、ネットワークエンジニア側の幅広い知識がポイントになります。近年では、クラウドを使った自社アプリの開発なども行われているので、新しい知識をどん欲に習得する意識も大切です。